Facebookのタイムラインに時々目を見張るような記事がある。その中の1つに料理研究家の土井善晴さんがNHKの「きょうの料理」で話した伝説の「塩おにぎり」の話がとても気に入っている。
土井さんは、美味しい「塩むすび」を作る上で大事な2つのポイントを説明している。
1つは手を丁寧に、念入りに洗うこと。2つ目は、熱々の、炊きたてのご飯でつくること。
これはシンプルだけれども、料理人の基本中の基本を提示している。
清潔で、作りたて。
こんなに潔い、それでいて家庭的な、料理があるだろうか。
それに続いて、こんなコメントが連なる。
「家庭料理というのは、ばらつきがあって大きさが違って(良い)。これが家庭料理の特権です」
「揃えなくていいんです。なんのために揃えるんですか。これは売り物じゃないんですから(笑)」
「形をきれいにしようとすると、きれいにしようと思った分だけ味が落ちる」
「素朴な形で、形をきれいにしなくても。(ラップで握るより)手で握ったほうがおいしいんですよ」
揃えなくて良い、ばらつきがあって良い。綺麗にしようと思った分だけ、味が落ちる。
ここまで読んで、僕はこれは子育ても教育も同じかもしれないなぁ、と思った。
子供は家庭において、その子供が自由に好きなものに熱中できる特権がある。
だから、塩おにぎりのように、一番美味しいやり方で握るのと同様に、
一番面白く熱中できるやり方で伸ばしていく。
これが基本なのかもしれない。
それにしても素敵な記事なので、皆さんにも読んで、いろいろ感じていただきたい。