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マーケティング論(5)

4C環境分析でブランドを取り巻く環境を押さえる

· マーケティング

自社分析から外部分析へ

 これまでの課題はフレームワークを用いて、自社の「ブランド価値要素」を導き、「4P」の視点で、商品・サービスの内容をWEBやニュースリリースを原典としてクリアしてきました。そして、先週はビジネス戦略の視点から現在のマーケティングの取り組みを構造化して見る「セールス・ブレイクダウン」のフレームワークを完成させることを課題に課しました。みんな、頑張ってついてきてくれています。ここまでフレームワークで個々人が気になる商品やサービスを分析してきたわけですが、「消費者」視点ではなく、「仕掛ける人=企業側の視点」がなんとなく見えてきたのではないでしょうか?

 さて、ここからは外部環境を見るフレームワークで、自分がテーマとしている商品やサービスの外側がどうなっているのかを簡単に把握していきます。

4C環境分析のフレームワーク

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 4C分析は、自社とそれを取り巻く市場環境のプレイヤーを分析することで、今後の市場の見通しを検討していくフレームワークです。
 自社(Company)、顧客(Customer)、競合(Competitor)、流通(Channel)の頭文字をとって4Cと呼ばれています。この分析は、市場のプレイヤーの動きを把握し、自社がどう市場を開発していくのかを考えていきます。
 自社分析では、ヒト、モノ、カネ、情報、技術、ブランド、取引先との関係性をチェックしていきます。顧客分析では、市場規模、顧客数、市場トレンド、購買実態、動機、消費者インサイト、消費トレンドをチェックします。競合分析では、競争相手の戦略や資源を見極めるとともに、新たな競合(代替や新規参入)をチェックしておきます。流通分析では、大手流通だけでなく、卸や問屋、電子商取引の動向もチェックし、最終的な顧客の手元に渡るまでの動線を踏まえ、新たなルート開拓の可能性を探ります。
 このような市場のプレイヤーの動きを加味し、今後どこを市場メインにして、どう攻略するかを考えていくのです。

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 この市場を動かすプレイヤーを分析することで、(1)自分たちが取りに行く市場がどこからどこまでなのか(=ユニバースの設定)、領域を規定し、(2)さらに市場規模を正確に把握し、(3)市場のトレンドを把握し、( 4)他のプレイヤーを分析することで、戦略策定の基礎情報としていくのですね。

課題:4Cフレームワークで環境分析をしよう

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 上記のサンプルを参考にしながら、競合を含めた市場環境を分析してみよう。

 manabaの「レポート」にフォーマットと共にお題をアップしておくので、

 ダウンロードし、そこに情報を記入して、市場環境を分析してみよう。

*締め切り:2020年6月7日(日)am10:00