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知の技法| academic skills(4)

いよいよ仮説検証の捜査を開始します

· 知の技法

仮説が正しいか?徹底的に捜査せよ!

 さあ、ここから学びのモードが変わりますよ。これまで何も見ずに、歩いて獲得した一次情報とこれまでの自分の知識から「仮説」を導いてきたわけです。この仮説が正しいのか、あらゆる情報にアクセスして、調べるモードに切り替えます。それはFBI捜査官のように、徹底的に仮説を追っていきます。あえて、調査とは言わずに捜査という言い方にします。

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さて、仮説を検証する際に以下の点に注意して徹底的に調べてください。

1)できるだけ大学図書館の文献を活用しよう。

今、大学図書館がどれだけ使えるのか、調べてみると6/1より事前予約をすれば使えますね。

(https://library.ryukoku.ac.jp/index.php?key=bbggwl3kr-1814#_1814)

できる限り、大学図書館を徹底利用してください。先行研究をできる限り集めておこう。

2)地元の郷土資料館、博物館、図書館、市の統計資料室も活用しよう

こちらもそれぞれFeel℃ Walkを行ったエリアの施設にかなりの情報があります。その際、まず、インターネットでデジタル資料があるか、調べてみましょう。

3)〇〇協会、財団法人などの公益法人の資料も見てみよう

こちらは2同様、まずはインターネットで調べてみよう。

4)もう一度、Feel℃ Walkをして現場の情報を再度調べてみよう。

はじめのFeel℃ Walkは、あらゆるものに目が行き、細かい情報を見過ごしていたかもしれない。神社仏閣の看板や資料、神主さんや地元の人に話を聞いてみよう。郷土研究家の人たちもいるので、話ができたら良質な情報が得られるだろう。

5)まずは数が大事。できる限り情報を収集しよう。

仮説に対する直接的な情報だけを収集するのではなく、周辺情報にもアンテナを張っておこう。違う角度から、思いも寄らない情報が得られるかもしれない。

集めた情報を融合させる技術=KJ法

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KJ法は大きく3つのステップで情報統合していきます。

1)データ集めと表札づくり

データは仮説検証のため相当数の資料を集めてきた前提で話しますね。まず、集めてきたデータで関連する情報をグループ化していきます。グループにした情報の塊に「表札づくり」と書いてありますが、要は「名付け」を行います。

2)ボトムアップでグループ編成

ここからグループ間で情報がどういった関係になるのかを検討していきます。これが空間配置と図解化の作業です。例えば、グループAとグループBはどういう関係なのか?相反する関係か、因果関係か、もしくは成長関係か?これをあらゆるグループ間で検討していくと、情報の全体構造が浮かび上がります。これが仮説に基づく世界の略図なんです。これが見えてきたら、課題で見出した8つの仮説を検討してみましょう。さらに自分の仮説とマップ化された情報から新たな仮説が生まれてくるかもしれません。

3)別のフォーマットに変換

最後にこのマップに基づいて、情報変換を行います。それは文章に変換するかもしれませんし、プレゼンスタイルであれば、パワーポイントの資料に変換する必要がありますね。こうして、ゼロから「うーん・・・」と悩みながら書くのではなく、自分が描きたい世界を、まずはマップ化し、それをただ情報変換すればいいのです。

(*慶應義塾大学の坂倉先生のブレーンストーミングの技法が参考になるので、時間があれば、コチrなお映像を確認してください)

課題:”FBIの壁”を自宅に再現してみよう

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ここはしっかりと手順を押さえて、課題を行ってください。 

1)模造紙とポストイットを購入しましょう。自宅の部屋に"FBIの壁"を再現します。

2)資料の必要な部分だけを切り抜いたり、ポストイットに書き写し、情報を選択をします。

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3)情報をグループ化していきます。この時に8つの仮説をヒントにグループを名付けていきましょう。

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4)グループ間の関係性に注目しながら、グループ情報を模造紙に配置していきます。

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サンプルイメージを上げてみました。参考にしてみてください。

*最後の模造紙にまとめた仮説をめぐる全体像をスマホのカメラで押さえて、manabaのレポートにアップしなさい。

締め切り:2021年6月27日(日)am10:00